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虚血性腸炎で入院しました。+差額ベッド代の話

久々の更新です。
Twitterでも書いていた通り、虚血性腸炎で人生初めて救急車で救急搬送され入院しました。
現在は退院していつも通りの生活を送っていますが、色々な経験をしたので備忘録として入院の経緯を書き残しておこうと思います。
また入院しないと分からない、入院費用で発生する差額ベッド代の注意点についても紹介します。

事の発端、救急搬送、そして入院へ

いつも通り朝起床…と思いきや腹痛で目が覚めてトイレに向かい、血の気が引いていく、冷や汗吐き気と座っている態勢を維持できないくらい、気を失うような症状を感じました。
これはすぐやばいと思い、トイレ前で横たわらないと安静に出来ないぐらいだったので横たわったまま両親に連絡。急遽自宅まで来てもらうことになりました。
待っている間も腹痛と気持ち悪い状態は続き、トイレも下痢に血が混じっている状態で貧血のような症状もあったので「あーこれはアカンやつ…」という感じになっていました。
両親到着後、明らかに顔色が悪いという事で自分で119連絡。人生初めて「救急ですか?消防ですか?」のやり取りをして救急車を呼びました。
正直この症状で救急車呼んでもいいのかな…と思うところもあったものの、症状を簡単に説明している中で「すぐ救急車向かわせますね」と言って頂いて助かりました😭
救急車は連絡後数分で到着し、自分の足で歩いて救急車に乗って、救急隊員の方に症状の説明をして受け入れ先病院を決めて頂き、救急搬送されました。

病院到着後は症状説明、血液検査、心電図、CTをとって医師の先生からは虚血性腸炎と診断されました。

虚血性腸炎とは

大腸の血流が悪くなり、大腸に炎症が発生し腹痛と血便が発生する病気で、私の場合はCTからも大腸が浮腫んでいる事が分かる状態のようでした。(実際に自分はCTの画像は見れていない)
原因としては食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足、ストレスなど色々考えられるのですが、 普段多忙な生活を送っていたので限界が来たのかなぁと思っています。(職場で戦線離脱したの、自分で3人目なんですよね…😇)
治療としては基本的に何もせず大腸を休ませて自然治癒させる形になるため、自宅療養も出来るものの、絶食点滴生活で大腸を休ませるために入院することにしました。

入院することになり手続きなどを行うのですが、すぐ点滴を始めたのと、点滴が利き腕にしか入らなかったので書類を書くのも難しく、両親に対応してもらいました。で、後述する差額ベッド代に関連するのですが病院からは「一般病棟は満床で個室しか空いていません。一般病棟が空いたら移動出来ます。」という説明が両親にあり(自分はひたすら腹痛で横になって入院手続きを待っていた)、両親も救急搬送され個室料金発生しても入院するしかないので個室に申し込みをしました。個室は一般病棟とは違い差額ベッド代が発生します。保険なども通常は一般病棟であれば料金は保険内でカバーされるものの、差額ベッド代は実費負担になるのが一般的です。(一部差額ベッド代を保障する保険もありはしますが)
個室料金=差額ベッド代なのかも分からず(個室料金から一般病棟料金を引いた金額=差額ベッド代なのか?とか)、とりあえず個室で療養する事になりました。私自身はそのやり取りの場にもおらずひたすら腹痛で横になっていたので個室に運ばれて🤔 という状況でした。 簡単に両親から一般病棟は空いていないという事は教えてもらって、入院生活で必要なもの(PC,スマホ,生活用品)なども両親が自宅に取りに行ってくれたり、近くで購入してくれてとても助かりました。入院手続きも含めて一人で入院した場合、相当大変だったと思うのでただただ両親に感謝です😂

という事でこの日から絶食点滴生活が始まります。

入院2日目

Twitterで書いてある通り、2日目になる前に入院初日の夜はずっと腹痛とトイレの往復で全然寝れませんでした。1時間おきに腹痛で起きてトイレ…みたいな感じでした。そして何より入院初日の朝から何も食べていないのでテレビ(個室だと設備であり、看護師さんからも無料だから使ってねとは言われていました)の夕方のグルメ特集がただただ辛かったです😂 空腹感はあるものの、点滴で栄養は補給出来ているので問題はないのですが、ご飯食べられない生活ってこんな辛いんだな…と思いました。 2日目には再度両親が病室に来てくれて初日の入院手続きについて会話しました。
個室の場合、1日約1万6千円ほどかかることが分かったので、数日の入院でNintendo Switchなりグラボ買えるじゃん😲という事で、そもそも入院時に個室しか空いていないのに料金発生するのか…と納得いかないものの、とりあえず看護師さんに「いつ一般病棟に移動できますか?」と確認することにしました。ただその時も満床のようだったので空き次第移動お願いします。というやり取りはしていました。
腹痛もまだ起きているものの、波があり大丈夫な時にはノートPCを開いて調べものとか出来る状態にはなりました。

入院3日目

3日目になると徐々に症状は改善していきました。腹痛でトイレの頻度も入院当初に比べると改善され、下痢に血が含まれることも落ち着いてきました。医師の先生とも「若いからこのまま早く退院出来そうだね」という会話もあり、「今日の夕方から流動食始めましょう」と言って頂き、念願の食事が夕方から解禁されることになりました。絶食生活が続いていたので久々の食事で😭となりました🤣
夕方の食事は絶食後の食事のため、流動食でおもゆだったのですが3日ぶりの食事だったのでとても美味しく感じました😂普段当たり前に食事していたことの有難みとか健康の大切さを痛感しました😭
そしてTwitterにも書いている通り、点滴で絶食を続けていたので色々な成分が入っているビーフリードになりました。このビーフリードが濃度が濃い、浸透圧が高いらしく血管痛がつらかったです。腕がヒリヒリする、腕が重い、というか腹痛より痛くてなかなか夜眠れないぐらいで、看護師さんに点滴の速度を調整してもらいました。。

入院4日目

4日目には食事も再開したので、点滴を外してもらいました。どちらかというと腹痛より血管痛の方であまり寝れないという感じだったので助かりました😂 食事も朝食はおもゆだったものの、午前中に医師の先生から「回復も早いので食事もおかゆなど戻していきましょう」という事で、お昼からはおかゆやおかずなど徐々に通常の食事に戻っていきました。3日間絶食していたので食事の時間が希望という感じでした🤣ただ絶食後の食事なので、食後は腸が久々に活動し始めたのでぎゅるぎゅるとちょっと腹痛もあったので安静にしていました。また医師の先生と退院時期も話し、症状も大分改善しているので翌日の入院5日目に退院することになりました。
利き腕の点滴も外れたのでこの日からいつも通りの生活に戻りました。また入院当初の一般病棟が満床だった状態もこの日から空きが出たので、部屋の移動を行い、看護師さんが私の荷物を運ぶのを自分自身で持って手伝えるほど体調は良くなっていました。(差額ベッド代も発生しているので一日でも早く移動したかった)

入院5日目

最後の5日目は一般病棟で過ごし、食事もパンやサラダなどいつも通りになりました。退院に伴い医師の先生からは「治りかけなので、1週間から2週間は食事には気を付けて、消化に良いものを食べましょう」と話し、食事以外に特に実生活には制限はない(もちろん規則正しい生活をした上で)ので、 退院翌日にはVMware Exploreに現地参加していました。

退院の際に入院費用の支払いを行うのですが、支払い前に内訳が分からないため差額ベッド代とかどうなっているんだ…という不安もあるものの、とりあえず早く自宅に戻ってゆっくりしたかったので支払いを行いました。入院費用としては約11万円(保険3割適用)で、うち差額ベッド代が3日分で約5万円になっていました。(という事も支払い後の明細書を見ないと分からなかった)

入院して感じたこと

今回虚血性腸炎で5日間入院しましたが、絶食点滴生活をしたので本当に日常の食事のありがたみとか健康の大切さを痛感しました。普段ジョギングなど運動不足解消のために取り組んでいるものの、食事など健康面で気を付けないといけないと感じたことと、何より普段忙しく生活をしていたので、無理せずしっかり休養を取らないといけないなと思いました。(といっても戦線離脱が発生している状態で仕事が集中した側面もあるのですが…)
そして今回救急隊員の方々や病院の医師の先生、看護師の方々など、対応頂いた皆さんにはとてもお気遣い頂き、感謝しかないです。救急隊員の方々は本当にプロフェッショナルという感じで、病院搬送時にもお大事にとお声掛け頂いたり、医師の先生、看護師の方々も「お仕事大変そうで…」という事でお気遣い頂きました😂ただ、看護師の方々も夜勤で点滴を変えて頂いたり、自分自身も夜勤勤務を少しばかり経験したことがあるので、本当に凄いなと…。夜勤の辛さは経験すれば分かるのですが、正直私はもう2度とやりたくないぐらい体の負担が大きかったです。医療の最前線に携われている方は本当に凄いなと感じた次第でした。
またどれだけ入院費用がかかるのか実体験をしたので、入院中に調べたのですが自分自身が加入している医療保険の契約内容や保障内容について改めて確認し、契約内容を見直す事も考えた方が良いなと保険についても気づきがありました。

差額ベッド代について

という事で前置きはここまでで、この記事のメインコンテンツ 今回の入院で費用としては差額ベッド代を含め約11万円かかったのですが、当初救急搬送され「一般病棟が満床のため、個室しか空いていない」という病院の説明で仕方なく個室申し込みをしたものの、差額ベッド代が発生する事に私は納得していませんでした。ネットで検索すると、厚生労働省の以下通達があります。

以下該当箇所を部分的に抜粋したものです。

12 特別の療養環境の提供に係る基準に関する事項  
ⅰ) 入院医療に係る特別の療養環境の提供
(8) 患者に特別療養環境室に係る特別の料金を求めてはならない場合としては、具体的には以下の例が挙げられること。なお、③に掲げる「実質的に患者の選択によらない場合」に該当するか否かは、患者又は保険医療機関から事情を聴取した上で、適宜判断すること。  
③ 病棟管理の必要性等から特別療養環境室に入院させた場合であって、実質的に患者の選択によらない場合  
(例)  
・ 特別療養環境室以外の病室の病床が満床であるため、特別療養環境室に入院させた患者の場合  

厚生労働省の通達で一般病棟が満床など病院の療養環境都合により、患者の選択によらない場合には料金を求めてはならないとされています。
この料金=差額ベッド代ですが、差額ベッド代については費用発生についてトラブルが発生しやすく、検索してみると様々な事例を見つけました。

これら情報を見て差額ベッド代の発生に全く納得していなかったので、退院当日にまずは厚生局に電話で確認しました。厚生局は病院をはじめとする医療機関の監督、監査、指導する行政機関であり、地域によって管轄する厚生局が分かれています。厚生局の方はとても親切で、今回の病院の「一般病棟が満床のため個室しか空いていない」という説明があったことを伝え、先述した厚生労働省の通達に記載の差額ベッド代が発生しない例を紹介頂き、加えて「病院に対して厚生労働省の通達について、どのような見解なのか厚生局の私の名前(厚生局のご担当者の方)を元に確認してもらっても構わない。」とも言って頂きました。また「仮に差額ベッド代について厚生労働省の通達を元に発生しないことを病院に伝えたうえで、入院出来ないという事もありますか?」と確認したところ、「入院出来なくなると医師には応召義務があり、この観点で問題となる」とも教えて頂きました。
厚生局の方に厚生労働省の通達について確認した上で、私自身病院側から説明頂きたかったので病院に電話し、「病院の説明では入院時に一般病棟が満床で個室しか空いていないため個室となったが、厚生労働省の通達から差額ベッド代については、発生しないのではないか。」と特に厚生局とのやり取りについてふれずに確認したところ、病院側から「差額ベッド代は発生しない」と回答を頂き、後日返金頂くことになりました。
差額ベッド代は約5万円であったため、実際には入院費としては約6万円となりました。

本来は入院手続きの中で厚生労働省の通達を元に病院に確認出来れば良かったのですが、そもそも厚生労働省の通達を患者側が認知しているか、救急搬送された状態かつ、今回私が入院した時の様に家族が代理で入院手続きを行った場合にこの通達の存在を知った上で病院とやり取り出来るかなど、正直難しいのではないかと感じました。病院側もこの通達について入院時に説明が無かったのは残念です。

提言

現状この通達を知っているかで入院費用が大きく変わってしまうので、保険証にジェネリック医薬品希望シールを貼るみたく、私は入院時に一般病棟満床時など、患者が選択出来ない状態で料金が発生する特別療養環境室は希望しません。(厚生労働省の通達参照) といった意思表示のシールを作って忘れないように保険証に貼り、自衛するしかないのかなと思いました..。または携帯電話の契約時の様に入院時の説明義務を整備し、厚生労働省の通達が適切に適用、運用されるような形になった方が良いのではないかと思いました。

最後に

今回入院を通じて色々な経験をしましたが、そもそも入院しないような生活を送るべきなので今後は健康面、気を付けようと思います😂
現在は退院してから、これだけの文章が書けるぐらい元気になりました😆
差額ベッド代については、このブログの読者(読者言えるほどアクセスがあるわけでもないんですが)はICT業界が中心だと思いますが、人手不足もありオーバーワークしてしまう事もあるのかなと思ったので、この記事が参考になれば幸いです。
普段仕事柄、総務省のガイドラインや昨今話題になっているNTT法など、情報通信関連の法律、政策に関心があったのですが、今回の入院を通じて厚生労働省の社会保障に関する法律、政策についても関心を持つようになりました。

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